上下階の広さがほとんど同じ「総二階の家」は、シンプルなデザインにしたい方に人気な外観です。
しかし、シンプルゆえにオリジナリティのある外観になりにくいというデメリットも。
そこで今回は、総二階のかっこいい外観実例とおしゃれにするコツを紹介します。
シンプルモダンやキューブ型の家などに興味がある方は、ぜひ総二階の家をチェックしてみてくださいね。
● 総二階の家には耐震性・断熱性・費用面・メンテナンス性など、様々なメリットがあります。
● 窓のデザインやバランス、外壁材の色や素材にこだわってオリジナル性の高い「二階の家」を建てましょう。
総二階の家とは
総二階の家とは、一階と二階の面積や形状がほとんど同じ建物のことです。
基本的には建物の外周面がそろうため、一階部分が出っ張って屋根がかかるようなことはありません。
上下階で凹凸がほとんどないので、シンプルな外観に仕上がるケースが多いです。
総二階の家のメリット
総二階の家にはさまざまなメリットがあります。
上下階のバランスがよく、耐震性を確保しやすい
総二階の家は外周面の壁の位置がそろうため、上下階でバランスの取れた建物にしやすいです。
上下階の荷重がどこかに偏っていない建物は、耐震性を確保しやすいという特徴があります。
ただし、建物内部の壁が上下階でそろっていなかったり、一階に大空間・大開口があると耐震性が確保しにくいケースも。
総二階の建物、かつ上下階の壁量やバランスを考えることで、耐震性が高まりますので意識してみましょう。
外周の表面積が少なく断熱性を高めやすい
総二階の家は凹凸がある家と比べて、外周の表面積をコンパクトにすることが可能です。
表面積がコンパクトだと、屋外から熱が出入りする範囲が狭まるため、断熱性が高い家づくりをしやすくなります。
建築コスト・メンテナンス費用を抑えやすい
総二階の家は、凹凸が多い建物と比べて無駄な建築資材が出にくい多いため、建築コストを抑えられる点がメリットです。
また、外壁の面積もコンパクトになるケースが多く、塗装などのメンテナンス費用を軽減することもできます。
キューブ型の外観デザインをつくりやすい
総二階の家は、真四角の箱のようなキューブ型デザインの外観をつくりやすいです。
屋根を緩勾配の片流れ屋根や陸屋根にすることで、よりキューブ型に見せることができます。
シンプルやモダンな家にしたい方は、好みの外観がつくりやすいかもしれません。
総二階の家のデメリットと対策
総二階の家を建てるならデメリットと対策も理解しておきましょう。
オリジナリティのない外観デザインになるケースも
総二階の四角い外観は、オリジナル性を出しにくいという面があります。
建売住宅などでも同じような外観デザインの建物が販売されているケースもあり、建ててから後悔するケースも。
総二階の家をおしゃれにするポイントは後ほど紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
希望の間取りに対応できないことがある
総二階の家は、上下階の床面積をほぼ同じにする必要があるため、希望の間取りに対応できないケースもあります。
例えば、ファミリークローゼットを一階に配置して二階は寝室と子ども部屋だけにする場合、一階の面積が大きくなりがちです。
総二階の外観デザインを諦めるか、間取りを妥協するかという選択を迫られることもあります。
どちらも諦められない場合は、下の画像のように建物の奥側に空間を追加する方法などを試してみましょう。
一見すると総二階の家のように見えますよね。
出っ張った空間を目立たせたくないなら、一階にかける屋根はシンプルな片流れなどにし、外壁の貼り分けなどもしないことをおすすめします。
敷地の制限によっては総二階にできない
敷地によっては建物の高さに対する制限があり、総二階の家を建築できないケースもあります。
具体的には、北側斜線や道路斜線制限というものがあり、斜線を超える高さの建物は建築できないというルールです。
これらの制限がある場合、二階部分だけ凹ませて対応することもありますが、総二階の家ではなくなってしまいます。
総二階の外観を採用したいなら、敷地の制限などをあらかじめ把握し、提案力のある住宅会社に家づくりをお願いしましょう。
【総二階建て】かっこいいモダンな外観実例7選
総二階で建築した、かっこいいモダンな外観実例を紹介します。
①外壁材と窓がアクセントのモダンな総二階の家
白のガルバリウム鋼板がかっこいい総二階の家です。
四角い窓や玄関ドアの庇をアクセントにして、オリジナリティのあるキューブ型の家に仕上げました。
②窓・ドアのバランスが取れた総二階の家
窓の少ないシンプルな総二階の家です。
玄関ドアと窓を端に寄せて縦ラインをそろえることで、スタイリッシュな印象を与えています。
③小窓がたくさん!個性的な総二階の家
総二階の家に、小窓をバランスよく配置したオリジナリティのある外観です。
バルコニーも壁で覆うことで、キューブ型の建物形状に見せています。
④広々デッキとバルコニーがある総二階の家
一階にはウッドデッキ、二階にはバルコニーをつけた、開放感のある総二階の家です。
窓デザインやバルコニー横の木製格子などにこだわり、おしゃれなモダン住宅に仕上げました。
⑤屋根のかけ方で印象を変える総二階の家
凹凸に合わせて外壁の貼り分けをし、異なる屋根形状を組み合わせた総二階の家です。
総二階にして上下階のラインはそろえ、前後に凹凸をつくることでオリジナリティのある外観になりました。
⑥玄関周りにアクセントをつくった総二階の家
(施工事例:山梨県笛吹市O様邸 ZERO-CUBE+BOX2)
玄関周りにルーフバルコニーの庇を追加した総二階の家です。
庇をつくることで雨や雪を防げるだけでなく、シンプルな外観のアクセントにもなります。
⑦総二階建て+車寄せがある家
総二階の建物に、車寄せとバルコニーを追加した住まいです。
三角の切妻屋根や格子入りのサッシを採用して、ナチュラルなテイストの外観デザインに仕上げました。
総二階の家をおしゃれなモダンデザインにするコツ
総二階の家をおしゃれなモダンデザインにするコツを紹介します。
窓の形・大きさ・バランスにこだわる
シンプルな建物形状になりやすい総二階の家は、窓をアクセントにすることをおすすめします。
次のような項目にこだわって窓選びをしてみましょう。
- 形状:真四角や横長など
- サイズ:大きな窓や小窓など
- サッシの色
目を引くデザインの窓をバランスよく配置することで、おしゃれな印象を与えることができます。
例えば、上下階の窓の縦ラインを揃えたり、等間隔で窓を配置するなどの方法です。
また、シンプルモダンの外観は、建物の正面にはあえて窓をつけないという選択肢もあります。
間取りとの兼ね合いもありますので、総合的に考えながら窓の有無や配置を決めましょう。
屋根もシンプルな形状にする
かっこいい総二階の家にしたいなら、屋根もシンプルな形状にすることをおすすめします。
モダンスタイルにはスタイリッシュな片流れ屋根がよくマッチします。
キューブ型にしたいなら、緩い勾配の片流れ屋根をかけたり、陸屋根を採用してみてくださいね。
外壁材の種類にこだわる
シルエットがシンプルな総二階の家は、外壁そのものの存在感が大きくなるため、外壁材にこだわることもポイントです。
外壁材自体の凹凸感や風合いによって、外観デザインに表情がプラスされます。
ガルバリウム鋼板の外壁を選べばかっこいいモダンスタイルに、塗り壁を選べばナチュラルなシンプルモダンな家に。
色だけでなく素材選びまでこだわって、お気に入りの総二階の家を建てましょう。
色を使いすぎない
総二階のシンプルな形状を活かすために、外装材の色を使いすぎないことも大切です。
かっこいいモダンスタイルにしたいなら、外壁は1~2色にまとめるのが好ましいでしょう。
また、サッシ・玄関ドア・屋根などの色にも統一感を持たせ、まとまりのある外観デザインに仕上てくださいね。
まとめ
総二階の家は、シンプルだけどかっこいい外観デザインにしたいという方におすすめします。
外壁材の素材や色、窓のバランスなどにこだわりながら、おしゃれなマイホームに仕上げてくださいね。
私たち“入沢工務店”は、総二階のモダン住宅を多数建築しております。
オリジナル性の高い「注文住宅」もちろん、デザインにこだわった総二階の「規格住宅」もご提案可能です。
これまで培った経験や知識をもとに、デザインや間取りはもちろん、快適性やコストについてもお客様のご要望を叶えられる住まいをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。