
「シンプルでおしゃれな家にしたいけれど、流行に左右されず長く愛せる住まいがいい」「自然素材に囲まれて、落ち着いた暮らしがしたい」そう考える方に注目されているのが、ジャパンディな家です。
ジャパンディは、北欧のミニマルな機能美と日本の和の美意識を融合したスタイルで、自然素材の温もり・抑えた色彩・余白を大切にした空間設計が特徴です。
山梨の豊かな自然や四季の移ろいとも相性がよく、子育て世代から移住を考える方まで、幅広い層に選ばれています。
今回は、山梨で家づくりをする「入沢工務店」が、ジャパンディな家の特徴と家づくりのポイント、実際の施工事例までを解説します。
| このコラムのポイント |
|---|
| ● 「シンプルでおしゃれだけど、流行に左右されず長く愛せる家」を建てたい方に、ジャパンディな家の特徴と魅力をわかりやすく解説します。
● 木や自然素材・アースカラー・間接照明など、ジャパンディな家を実現する5つのポイントを実例とともに紹介します。 ● 山梨の自然や気候と調和するジャパンディな家を、入沢工務店の施工事例を交えてご紹介します。 |
ジャパンディな家とは

ジャパンディとは、北欧と日本のデザイン文化が融合したスタイルを指します。
シンプルで機能的な住まいに、和の落ち着きや自然素材の温もりを重ねた空間が特徴です。
ここでは、ジャパンディな家の成り立ちと、人気が広がっている理由を見ていきます。
北欧と和モダンを融合したスタイル
ジャパンディ(Japandi)は、「Japan(日本)」と「Scandinavian(スカンジナビア=北欧)」を組み合わせた造語です。
両者は地理的に離れた地域ですが、デザインの根底には共通する価値観があります。
たとえば北欧デザインは、長い冬を室内で快適に過ごすために生まれた機能美と、家族と穏やかに過ごす時間「ヒュッゲ※」を大切にする文化です。
一方の日本にも、余白や経年変化に美を見出す「わびさび」や、自然と調和した暮らしを尊ぶ価値観があります。
両者に共通するのは、シンプルさを愛し、自然や時間の流れを暮らしに取り込む感性です。
この共通項を活かして生まれたのが、ジャパンディというスタイルです。
似た言葉に「和モダン」がありますが、ベースとなる文化や色調にやや違いがあります。
和モダンが日本の伝統美をベースに現代的にアレンジしたスタイルなのに対し、ジャパンディは北欧テイストをベースに和の要素を取り入れる点が異なります。
※ヒュッゲ:居心地のよい時間や空間を大切にする考え方
北欧風のおしゃれな外観について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▷関連コラム:ツートンの外壁で北欧風のおしゃれな外観に|施工事例と人気の配色、デザインのコツを解説
ジャパンディな家が人気の理由
ジャパンディな家が注目されている背景には、暮らしへの価値観の変化があります。
在宅時間が増えたことで、住まいに「癒し」や「整った空間」を求める方が増えました。
自然素材の質感や落ち着いた色彩に囲まれた空間は、心を穏やかに整え、日々の疲れをリセットできる居場所となります。
また、ジャパンディは流行に左右されにくく、長く愛せる飽きの来ないデザインである点も支持される理由のひとつです。
派手さを抑え、素材そのものの魅力を活かすため、年月が経つほどに味わいが深まります。
自然素材の温もりを感じながらも、ミニマルで機能的な暮らしを実現できる点も大きな魅力です。
さらに、SNSや海外のインテリアメディアでも取り上げられる機会が増えており、国内外で関心が高まっています。
ジャパンディな家づくりの5つのポイント

ジャパンディな家を実現するには、素材・色・光・空間・収納の5つの要素を意識することが大切です。
それぞれのポイントを押さえることで、落ち着きと心地よさが両立した住まいに近づきます。
ここでは、家づくりに取り入れたい5つのポイントを順に解説します。
木や自然素材を取り入れる
ジャパンディな家の根幹を担うのが、自然素材の活用です。
肌触りや経年変化を楽しめる素材を選ぶことで、空間に深みと温もりが生まれます。
床や天井、家具には以下のような無垢材を選ぶのがおすすめです。
- オーク、パイン:明るく爽やかな印象
- ウォルナット:落ち着いた重厚感
ファブリックや小物にも、自然素材を取り入れましょう。
カーテンやソファカバーにはリネンやウール、花瓶には陶器、収納カゴには籐を選ぶと統一感が出ます。
障子・格子・畳といった和の素材を取り入れることで、ジャパンディらしい奥行きが生まれます。
たとえばリビングの一角に小上がりの畳スペースを設けたり、間仕切りに格子を採用したりするのもおすすめです。
グレージュやアースカラーでまとめる
ジャパンディな家を成立させる上で、色彩の選び方は重要です。
自然界に存在する穏やかな色を中心にまとめることで、空間全体に落ち着いた雰囲気が広がります。
壁・天井・床など面積の大きい部分には、以下のような色がよく合います。
- オフホワイト
- ベージュ
- グレージュ(グレー+ベージュの中間色)
光を優しく反射し、室内を明るく整えてくれる色です。
クッションやアートワークなど、小面積で取り入れる色には、彩度を抑えた色味がよく合います。
くすみブルー・モスグリーン・チャコール(濃いグレー)などが代表的です。
色数を絞ることで視覚的なノイズが減り、統一感のある落ち着いた空間に仕上がりやすくなります。
間接照明で落ち着きを演出する
ジャパンディな家では、照明計画も空間の質を左右する要素です。
陰影を活かした柔らかな光を意識すると、夜の空間に深みと落ち着きが生まれます。
天井のシーリングライトに頼らず、複数の照明を組み合わせるのが基本です。
- ペンダントライト
- フロアランプ
- テーブルスタンド
たとえば、ダイニングテーブルの上に温かみのあるペンダントライトを下げ、リビングの隅にフロアランプを置くといった配置が効果的です。
光源を低めに設定すると、視線が落ち着き、心地よい雰囲気が広がります。
余白を意識した空間づくりを行う
ジャパンディな家を語る上で欠かせないのが、「余白」と「間」の存在です。
あえて何もない空間を残すことで、住まい全体に静けさと品格が生まれます。
たとえばリビングでは、ソファとローテーブルだけを置き、壁面や床に余裕を持たせる配置がおすすめです。
物が少ない空間は、素材や光の表情が引き立ちます。
間取りの設計段階から、視線が抜ける動線を意識することも大切です。
廊下や仕切りを最小限にし、リビングからダイニング、庭へと視線が連続する設計にすると、面積以上の広がりが感じられます。
建物の内側に外の風景を取り込む方法も効果的です。
中庭・坪庭・吹き抜けなどを取り入れることで、室内にいながら自然との一体感を味わえる住まいに仕上がります。
余白を活かしたシンプルな住まいに興味がある方は、こちらの記事も参考にしてください。
▷関連コラム:超シンプルな家の施工事例|外観・内装の特徴と設計ポイントを解説
生活感を抑える収納計画を考える
どれだけ素材や色にこだわっても、物が散らかっていてはジャパンディの世界観は成り立ちません。
ジャパンディらしい整った空間を保つためには、収納計画を設計段階から考えておくことが重要です。
基本となるのは、「見せる収納」より「隠す収納」を優先することです。
たとえば、以下のように用途ごとに収納をまとめておくと、より暮らしやすくなります。
- パントリー:キッチンの食材や調理家電をまとめる
- シューズクローク:玄関近くで靴やアウトドア用品を収納
- ファミリークローゼット:家族全員の衣類をまとめて管理
子育て世代の場合、おもちゃや学用品が増えやすいため、リビング近くに収納スペースを確保しておくのもおすすめです。
「物の住所」を決めておくと、日々の片付けが楽になり、スッキリした空間が自然と維持できます。
収納計画については、こちらの記事でも解説しています。
▷関連コラム:新築で取り入れたい収納実例26選|空間別アイデアと「多すぎる・少ない」の失敗を防ぐコツ
ジャパンディな家の施工事例

ここでは、入沢工務店が手がけたジャパンディの要素を取り入れた住まいの事例をご紹介します。
中庭を囲む平屋の住まい
フラット屋根の箱型フォルムに、落ち着いたグレーの外壁を合わせた平屋住宅です。
無駄を削ぎ落としたシンプルな外観が、街並みに静かに溶け込みます。

とくに印象的なのが、リビングと大きな窓でつながるプライベートな中庭です。
外部からの視線を気にせず、室内の延長として使える空間が、ジャパンディが目指す「静かに自然を感じる暮らし」を体現しています。
軒天の木目とダウンライトが、夜にはやわらかな光を落とし、リビングに落ち着いた雰囲気を添える設計です。

自然に寄り添う快適な住まい
温かみのあるベージュ系のタイル調外壁材を使用し、自然環境と調和した落ち着いたたたずまいの住まいです。
モダンさと伝統的な趣が融合した外観が、ジャパンディの世界観と重なります。

リビングには大きな窓を採用し、近くの山々や庭の緑を楽しめる設計です。
日中は豊富な自然光が室内を明るく照らし、四季折々の自然を感じられる暮らしをつくり出しています。
注目したいのが、リビングの掘りごたつと和室の畳スペースです。
伝統的な和の要素を、現代的な住まいのデザインに自然に組み込むことで、シンプルな空間と和の趣を両立させた構成になっています。

和の趣を活かしたシンプルな住まい
長年住まわれてきたご実家を建て替え、代々受け継いできた「和の暮らし」を大切にしながら、現代の住みやすさを加えた平屋の住まいです。
外観には落ち着いた淡いベージュの塗り壁風サイディングを採用し、周囲の緑や庭石とも調和したたたずまいに仕上がっています。

家の中心は、広々とした畳スペースです。
家族の団らん、来客の応接、くつろぎの場として多目的に使える設計です。
リビングはフローリングと畳を切り替え、生活動線を自然に分けながら、家族の気配を感じられる構成になっています。
注目したいのが、空間全体に施された自然素材の使い方です。
天井には木目のあたたかさが広がり、建具の色味と合わせることで、家全体に統一感とぬくもりが生まれています。
寝室にも畳と木目を採用し、自然素材に包まれて過ごすような落ち着きを実現しました。

入沢工務店では、ジャパンディの要素を取り入れた住まいを多数手がけています。
山梨の自然や風土と調和するジャパンディな家

ジャパンディな家を建てる上で、土地の風土や気候との相性を考えることは欠かせません。
山梨は四方を山々に囲まれ、四季の表情が豊かに感じられる土地です。
ここでは、山梨でジャパンディな家を建てる魅力をご紹介します。
山梨の景色を活かす「借景」
ジャパンディな家が大切にする「自然との一体感」は、山梨の景観と相性の良いスタイルです。
南アルプス・八ヶ岳・富士山など、四方に広がる山並みは、住まいの設計に活かしたい貴重な資源といえます。
たとえば、リビングに大きな窓を設けて山並みを切り取るように見せる「借景」の手法は、ジャパンディな家との相性のよいスタイルです。
室内にいながら四季の彩りを感じられる住まいは、暮らしの満足度を大きく高めてくれます。
軒を深く取り、水平ラインを意識した外観設計を組み合わせることで、外の風景と建物がより自然に馴染みます。
山並みや空の広がりを日常に取り込める点は、自然豊かな土地ならではの魅力です。
※借景(しゃっけい):周囲の景色を住まいの一部として取り込む設計手法
寒暖差の大きい山梨で必要な「性能 × デザイン」
山梨は盆地特有の気候で、夏は暑く、冬は底冷えする日も少なくありません。
ジャパンディな家は、自然素材を多用し、大きな窓で外との一体感を演出するスタイルです。
これらの要素は、断熱性能や窓計画まで含めて設計しないと、室温の影響を受けやすくなる場合があります。
デザインの魅力を引き出すためにも、性能とのバランスが欠かせません。
入沢工務店では、デザインを諦めずに高性能な家づくりを実現するため、設計の初期段階から断熱・気密の計画を丁寧に組み込んでいます。
山梨の気候に合った素材選び
ジャパンディな家の魅力を支えるのが、自然素材です。
ただし、自然素材は気候や湿度の影響を受けやすいため、その土地に合った選定が欠かせません。
山梨の気候・湿度に合った木材や仕上げ材を選ぶことで、素材の風合いを長く楽しみやすくなります。
地域に根差した工務店だからこそ培える知見が、素材選びの精度を高めてくれる部分です。
入沢工務店は山梨で50年以上、地域の気候や暮らしと向き合いながら家づくりを続けてきました。
これまでの経験を活かし、土地に合った素材を見極め、長く愛せる住まいをご提案します。
まとめ
ジャパンディな家は、北欧のミニマルな機能美と日本の和の趣が融合した、長く愛せる住まいのスタイルです。
自然素材の温もり、アースカラーの落ち着き、間接照明によるやわらかな光、余白を活かした空間、生活感を抑える収納計画、これらの要素が組み合わさることで、毎日を穏やかに過ごせる暮らしが実現します。
山梨の豊かな自然環境は、ジャパンディな家の魅力を引き出してくれます。
山々の景色を借景として取り入れたり、自然素材と高性能住宅を両立させたりと、土地の魅力を活かした家づくりが可能です。
家づくりを検討される際の選択肢のひとつとして、ぜひ参考にしてみてください。



電話問合せ
LINE問合せ
WEB問合せ
