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コラム

住まいの豆知識

“冬暖かく夏涼しい家”にする方法とは?木造住宅の寒さ対策についても

温かみのあるLDK

段々と肌寒い日が増え、自宅にいても足元の冷えに悩ませている人も多いでしょう。

逆に、「夏には暑くて2階にいられない」という人も少なくないはずです。

皆さんの中には、夏の暑さや冬の寒さはある程度仕方ないと考える方もいるかもしれませんが、実は家づくりのポイントを抑えることで、一年中快適な室内環境を保つことも不可能ではありません。

そこで、今回は「冬暖かく夏涼しい家」にするポイントについて詳しく解説します。


CHECK POINT!
●木造住宅に使われる木質系材料は、その他の素材と比べても熱を通しにくい性質があるため、外気温の影響を受けにくいと言われています。
●「冬暖かく夏涼しい家」にするためには、高気密・高断熱に特化した住宅にしましょう。
●入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに家づくりに励んでいます。




木造住宅は「暑くて寒い」って本当?原因は?

建て方

古くから日本では一般的な木造住宅ですが、皆さんは「寒い・暑い」というイメージを持っていませんか?

確かに、築年数の古い木造住宅は真夏には熱を蓄え、冬には足元が冷えてしまいます。

しかし、これは木造住宅そのものに問題がある訳ではありません。

主に考えられる原因は4つありますので、ご自宅が寒い・暑いとお悩みの方は、まずはどの原因が当てはまるかどうか考えてみましょう。

その① 気密性が低い

古い木造住宅はそもそも“建物が動く”ことを前提としており、その動きを吸収できるように意図的に隙間を持たせた設計構造になっていました。

ですから、隙間風が吹き込むことは当たり前でしたし、経年変化で気密性が落ちることも致し方ないとされてきたのです。

しかし、近年は寸法安定性の高い集成材の品質が向上し、耐震技術も進化したこともあって、隙間なく高気密性のある住宅がスタンダードになっています。


その② 断熱性が低い

そもそも、築年数の古い木造住宅は、最新の住宅と比べても断熱材の量が少ないのが通常です。

また、あまり知られていませんが、壁の中などに入れられている断熱材は経年劣化します。

元々、住宅の断熱材として一般的に使われているグラスウールやロックウールは、無機質繊維からできているため、半永久的に性能を維持すると言われてきました。

しかし、最近では結露によって湿気がこもりカビなどが発生すると、30〜40年程度で断熱性能が低下していくことが分かってきているのです。

実は、カビは発生してしまう原因は住宅の気密性が上がってきたことと関連します。

先ほどもお話しした通り、昔の木造住宅は気密性が低かったため、人が中にいることで発生する湿気がある程度排出できていました。

しかし、気密性が高いことで室内湿度が上がれば、室内外の温度差によって壁内結露を引き起こしてしまうのです。

断熱材の特性を理解しないまま施工してしまうと、このような結露・カビの発生リスクが高まり、新築時から断熱性能が低下する可能性は否定できません。


その③ コールドドラフト・熱損失が発生している

コールドドラフト現象とは、室内で温められた空気が窓などの開口部で冷やされて、下降気流となって足元を冷やしてしまう現象です。

この現象が発生すると、いくら室内を暖房で温めても、足元に冷気が流れて体感温度を下げてしまいます。

また、窓は玄関ドアなどの外部に面した開口部が室内温度に与える影響は大きいことが分かっています。

引用:リフォーム産業新聞


ですから、「冬寒くて夏暑い」原因は、壁や床下の断熱不足だけではなく、開口部からの熱損失が発生していることも考えられます。


その④ 空調計画が適切ではない

部屋の広さに合った空調機器が設置されていなかったり、暖かい空気が天井付近に溜まり、逆に冷たい空気が床付近に滞留して偏りができてしまうと、快適な室内環境にはなりません。

特に、おしゃれな住宅に欠かせない吹き抜けやリビング階段がある場合は要注意です。

最近は、住宅の気密性が高まったことで、ストーブなどの開放型暖房器具を付けた際に、酸素不足で不完全燃焼を起こしてしまうケースも出ています。




実は木造住宅は「冬暖かくて夏涼しい」

光が溢れる外観

皆さんの中には、木造住宅よりも鉄筋コンクリート(RC)造のマンションやビルの方が外気温の影響を受けにくいというイメージを持っている人も少なくないでしょう。

しかし、材料の特性を見てみると、そうとも言い切れません。

公益社団法人 空気調和・衛生工学会が調査したデータによると、材料別の熱伝導率及び比熱は以下の通りです。


〈材料〉〈熱伝導率 W/(m•K)〉〈比熱 J/(g•K)〉
アルミニウム2100.88
550.46
コンクリート1.60.88
天然木材0.121.3
木質合板0.161.3
一般社団法人 住宅・建築SDGs推進センター「材料の熱定数表」を元に作成)


CHECK POINT!
【熱伝導率】
熱の伝わりやすさを表す指標で、数値が大きいほど温まりやすく冷めやすく、小さいほど温まりにくく冷めにくい性質を持ちます。
【比熱】
物質1kgの温度を1℃上げるのに必要な熱量のことで、数値が大きいほど温まりにくく、冷めにくい性質を持っていることになります。


つまり、木造住宅の躯体に使われる木質系材料は、外気温を伝えにくく室内温を逃しにくいとうことになります。

ですから、材料の性質だけをみると木造住宅は有利であり、設計次第では鉄筋コンクリート造にも勝る室内環境を作り出せるのです。





快適な室内環境を保つためのポイントは?

木造住宅に使われる木質系材料は、周辺の温度変化の影響を受けにくく、また快適な室温を逃さない性質を持ちますが、これを発揮するためには、それなりの工夫をしなくてはいけません。

「冬暖かく夏涼しい」家にするために、主に4つのポイントを押さえましょう。


高気密・高断熱住宅にする

もはや、最近建てられている住宅は「高気密・高断熱」がスタンダードになりつつありますが、温められた・冷やされた空気を逃さないためにも、これらは必須条件と言えます。

開口部などの気密性を高め、壁内だけではなく天井裏や床下にまで十分断熱材を入れることで、まるで“魔法瓶”のような家になります。

ただし、換気を徹底しないと室内の湿気がこもり、内部結露の原因となりかねません。

また、施工実績のない会社に頼んでしまうと、断熱欠損と呼ばれる部分的な“漏れ”ができて、そこから集中的に熱が出入りしてひどい結露を引き起こしてしまうケースもあります。

ですから、高気密・高断熱住宅を建てる際には、必ずその会社の施工事例などを確認しましょう。

24時間換気を徹底する

2003年の建築基準法改正によって、新築住宅については「24時間換気」の導入が義務化されました。

これによって、高気密・高断熱住宅においても、一定の空気循環が常に行われています。

しかし、「電気代が気になる」「空調効率が下がるのでは…」と思い、換気システムの電源を切ってしまう人も少なくありません。

しかし、これでは室内の湿気が溜まる一方で、結露を引き起こしてしまいます。

ちなみに、24時間換気を稼働し続けても、大幅な電気代増加には繋がりません。

さらに最近は「熱交換器付き」の換気機器もあるため、外部が寒くてもその影響を受けることはありませんし、むしろ空調効率が上がり省エネにつながります。

熱交換気は、排気の際に汚れた空気と一緒に捨てていた熱を給気時に回収して室内に戻します。熱回収により空調負荷を軽減でき、冷暖房コストを抑えます。また、冬期では冷たい外気を室温に近づけて給気するので、冷たい空気が侵入する不快感を抑制します。

引用元:Panasonic|気調システム


引用元:Panasonic|気調システム




パッシブデザインを取り入れる

パッシブデザインとは、最近住宅業界のトレンドキーワードで、太陽熱や日射、自然風などの自然エネルギーを積極的に取り入れる設計手法のことです。

似た言葉に、パッシブハウスがありますが、こちらはパッシブデザインを取り入れて断熱性能や燃費削減などの数値目標をクリアして認定された住宅を指します。

パッシブデザインの手法例は、以下の通りです。

  • 自然風を取り入れて室内の熱気を逃す
  • 季節によって太陽熱を遮ったり取り入れられるような庇(ひさし)を設置する
  • 日射が当たりやすい場所に土間などの蓄熱性が高い空間を配置して、室内を暖める
  • 日中は照明器具に頼らず昼光を取り入れて照度を確保する


電力などの人工的なエネルギーで室内環境を無理矢理調整するのではなく、自然エネルギーをできるだけ活用して環境負荷を軽減することがコンセプトです。

その住宅を建てる周辺環境によっては、パッシブデザインだけでは快適な室内環境を作れないこともあり得ますが、少しでも“自然の恵み”を活用することで、省エネに貢献できます。


部屋の形状や間取りをシンプルにする

実は、部屋の形状や間取りは空調効率に大きく影響を及ぼします。

最も効率的と言われているのが四角で、吹き抜けやリビング階段、ロフトなど、空間のまとまりが大きくなればなるほど非効率になってしまいます。

また、室内形状が複雑で入り組んでいると室温ムラが出来やすく、空調機器の近くだけ暑すぎたり寒すぎたりなりがちです。

ですから、空調効率を最優先にするのであれば、できるだけ間取りをシンプルにするか、床暖房やシーリングファン、全館空調などの設備機器と組み合わせて、室温ムラをなくす工夫が必要です。




山梨県で高気密高断熱にこだわった住宅を建てるなら“入沢工務店”にお任せを!

私たち“入沢工務店”では、高気密・高断熱にこだわったスタイリッシュで個性的な住宅を数多く手がけています。

「確かなデザイン力」
「長年培った確かな技術」
「常にトレンドを取り入れる探究心」
「お客様に寄り添った提案力」…

これこそ私たちの強みです。

安心して長く住み続けられる住宅を実現させるには、これらの力は欠かせません。

“居心地のいい家を建てたい”とお考えの方は、是非一度私たちにご相談ください。



まとめ|高気密高断熱にこだわった家づくりを

ずっと住み続ける我が家だからこそ、一年を通して室内を快適な環境に保ちたいですよね。

そのためには、「高気密・高断熱にこだわった木造住宅」がおすすめです。

また、より空調効率を上げるためのプランニングや、それに合わせた設備機器選びもポイント。

提案実績や施工実績が豊富な会社へ相談しましょう。

山梨県で「冬暖かく夏涼しい家」を建てたい方は、山梨の気候風土を知り尽くした私たち“入沢工務店”へお任せください!

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山梨・甲府エリアで注文住宅をご検討中の方は「入沢工務店」にご相談ください

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私たち「入沢工務店」は山梨・甲府エリアを中心に注文住宅の設計施工を行っている工務店です。

「住む人と、つくる人。そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。

お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。

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