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コラム

キューブ型の家づくり

“陸屋根木造住宅”のメリット・デメリットは?施工事例を交えて解説

木造でも陸屋根に

モダンですっきりとした外観がお好きな方から人気が高いのが「陸屋根」!

シンプルながらも個性的な印象になります。

しかし、「陸屋根=非木造」や、「木造には適していない」と思っている方も少なくありません。

そこで、今回は木造住宅におけるメリット・デメリットや、私たち“入沢工務店”が手掛けてきた陸屋根木造住宅の施工事例を紹介します。

機能や間取りとの組み合わせによって陸屋根の印象は変わります。

マイホームの新築をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。


このコラムのポイント
●「陸屋根」には、デザイン面・設計面のメリットがある反面、知っておかなくてはいけないデメリットや注意点があります。
●様々な空間や間取りと組み合わせることで、シンプルな外観からは想像もできない豊かな住まいが実現します。
●入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに家づくりに励んでいます。




“陸屋根”のメリットとは?

陸屋根の木造住宅

「陸屋根」とは、建築設計にかかわる用語で、ほぼ平らな屋根形状を指します。

「平屋根」や「パラペット付き屋根」と呼ばれることもあり、最近のトレンドでもあるシンプルデザインの外観と相性抜群です。

マンションやビルの屋上と同じようなスタイルを想像していただければ間違いありません。

木造建築において、屋根は「小屋組・屋根下地材・屋根仕上材」を総称しますが、陸屋根は勾配(傾斜)のある一般的な屋根とは納まりや仕上げの仕様が異なります。

ポイント
金属やスレート素材の屋根材は用いず、代わりに雨から下地を守る防水シート・防水塗装を施します。



では、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

それぞれ見ていきましょう。

● 直線的でシャープなデザインがおしゃれ

陸屋根を選ぶ方の多くは、そのシャープなデザインに惹かれる方がほとんどです。

直線的でどこかモダンな印象が強く、シンプルながらも他の住宅とは一味違う雰囲気になります。

最近は、まるでサイコロのような「キューブ型住宅」も人気です。

ポイント
私たち“入沢工務店”は、山梨で多くのキューブ型住宅を手掛けており、陸屋根に関する確かな知識と豊富な経験があります!



〈関連コラム〉

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● 屋上スペースを活用できる

勾配屋根は屋根の上をスペースとして活用できませんが、陸屋根なら屋上としてアクティビティスペースとして使うことができます。

十分に庭スペースが取れない場合や、住宅密集地で庭へ日差しが当たらない場合は、屋上をアウトドア空間として利用するのがおすすめです。

ただし、その場合は屋上防水を「歩行仕様」にしなくてはなりませんし、塔屋(階段室)も必要です。

建築基準法の「高さ制限(建てられる建物の高さ上限)」に触れる可能性もありますので、屋上が作れるかどうかを設計士に確認してください。

ポイント
勾配屋根を専門に設計・建築している会社では、屋上のある住宅に対応できない可能性もあります。
そのため、「屋上が欲しい」という方は、施工実績のある会社へ相談しましょう。



● 室内空間を広くできる

陸屋根は、勾配屋根の住宅と比べて、室内空間の体積を大きくできます。

なぜなら、屋根裏がないため、その分天井高を高くできるからです。

また、屋根勾配の影響で、室内天井を斜めにする必要もありませんし、高さ制限めいいっぱいまで室内に充てられます。

ですから、「2階にリビングを設けて吹き抜けにしたい」「天井高の高い3階建てにしたい」という方は、是非、陸屋根の住宅を検討してください。

ポイント
第1種低層住居専用地域・第2種低層住居専用地域・田園住居地域に含まれるエリアでは、建物の最高高さ(屋根を含めた最も高い部分)を10m以下にしなくてはいけない場合もあり、3階建てでは天井を高くすることができません。




● メンテナンスしやすい

一般の方が勾配屋根に登って雨樋を清掃したり屋根の劣化をチェックすることはとても危険です。

一方で、陸屋根でしたら比較的作業が安全です。

屋上仕様にしていれば、なおさらこまめにお手入れできますよね。

いざ防水補修などの工事をしてもらう場合も、足場が必要ないことも少なくありません。

ただし、屋上にはなっておらず周囲にフェンスなどがない場合は、一般の方が上り下りすると転落事故などにつながるリスクがあるため、「陸屋根だから安心」と安易に考えないようにしてください。

勾配屋根と同様に、専門家による点検を受けることは重要です。

ポイント
陸屋根においても、防水層の劣化や排水溝の詰まり、フェンスなど取り付け部からの雨漏りなどを定期的にチェックしてもらわなくてはいけません。
「メンテナンスしやすい=メンテナンスが少ない」という訳ではないことを十分理解しておきましょう。





“陸屋根”のデメリットや注意点は?

アウトドアリビング

陸屋根には、魅力的なメリットが多い反面、建てる前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。

外観や間取りの要素だけで選ぶのではなく、これらについてもしっかりと理解しておきましょう。


● 雨漏りリスクが高い

陸屋根は勾配屋根のように雨が自然と流れ落ちる訳ではないため、どうしても雨漏りのリスクは高くなってしまいます。

ただし、排水溝の清掃をこまめにしたり、屋根防水の定期点検を受けることで、そのリスクは抑えられます。

大切なのは、「できるだけ水を溜めないこと」!

水が溜まれば藻やコケが防水層表面に発生して、余計に水気を留まらせてしまいます。

ポイント
陸屋根最大の弱点である「雨漏りリスク」を抑えるためには、設計・施工の実績が多数ある会社に相談するのが最善の方法です。



● 斜線規制の影響を受けやすい

建築基準法では、周辺の日照・通風環境を損なわないための「北側斜線」や「道路斜線」、「隣地斜線」に関する規定が定められています。(建築基準法第56条「建築物の各部分の高さ」

用途地域によって求められる数値(角度)は異なりますが、敷地の境界線や道路境界線から斜めに伸びた線の“内側”に建物を収めなくてはいけません。

高さ制限のイメージ
引用:国土交通省|住宅団地の再生に関係する現行制度について


ポイント
勾配屋根よりも陸屋根の方が「斜線規制」の影響を受けやすく、斜線にぶつかる場合は、建物面積を小さくしたり、各境界線から後退させたりしなくてはいけません。




● 最上階へ日射熱が伝わりやすい

勾配屋根の住宅は屋根裏(小屋裏)空間が大きな断熱層の役割を果たすため、屋根に照りつける日射の影響が多少軽減されますが、屋根裏空間のない陸屋根ですと、どうしても最上階の室内が暑くなりがちです。

ただし、最近は断熱防水工法も普及しており、少々コストを追加すれば、日射熱による影響を抑えることもできます。

さらに、日射を高反射できる防水塗料もあるため、特に日当たりの良い立地の場合は、是非取り入れてみてください。

遮熱・断熱性能を持つ屋上防水工法
引用:TAJIMA|サーモコントロール断熱


ポイント
断熱・遮熱防水は、室温の上昇を抑えるだけではなく、防水層の長持ちにもつながります。



● 屋根裏スペースを活用できない

屋根裏を納戸やロフトとして使いたい方には、陸屋根はおすすめできません。

なぜなら、そもそも陸屋根には屋根裏空間がないからです。

ただし、先ほどもお話しした通り、勾配屋根の住宅よりも天井高が高くしやすいため、吹き抜けの一部にロフト空間やステップフロア・スキップフロアを作れる可能性もあります。

ポイント
私たち“入沢工務店”では、陸屋根+ステップフロア・スキップフロアを標準仕様にした「ZERO-CUBE STEPFLOOR」をご用意しています。
個性的でおしゃれな間取りの住宅に興味のある方は、是非ご相談ください。



● 積雪への備えが必要

陸屋根は、その形状上、どうしても雪そのまま積もってしまいます。

雪の荷重は想像以上に大きく、一般的な地域で「積雪1cm・1㎡=20N(2kg)程度」、多雪地域ですと「積雪1cm・1㎡=30N(3kg)程度」、豪雪地では「積雪1cm・1㎡=100N(10kg)」にまでなるとも言われています。

私たち“入沢工務店”のある山梨県では、1991〜2020年の一日合計最大積雪量が13cmなので、単純に最低でも1㎡あたり、26〜39kgもの荷重がかかるということです。(参考:気象庁|甲府 平年値

豪雪地ですとさらに積雪荷重は大きくなるため、それに耐えられるだけの荷重耐力と融雪設備などを設置しなくてはいけません。

ポイント
陸屋根は、下に多量の雪が落ちて事故になることがないため、最近は、多雪地や豪雪地でも、積雪荷重を十分考慮した陸屋根住宅が建てられています。





入沢工務店は“陸屋根木造住宅”のレパートリーが豊富!

私たち“入沢工務店”は、今まで数多くの陸屋根木造住宅を建設してきました。

生活がより豊かになる機能をプラスしたおしゃれな施工事例が多数ございますので、その中から特徴的なものをいくつか紹介します。

是非、マイホームづくりの参考にしてください。


陸屋根 × 平屋

陸屋根の平屋

ゆったりとしてバリアフリーに特化した平屋住宅の人気が高まっています。

高さ制限を意識する必要はありませんが、デザインの観点から陸屋根を選ぶ方は少なくありません。

水平ラインが強調され、落ち着きや威厳を感じられる外観デザインに仕上がります。

屋根高さは4m以内ですので、ご自身でメンテナンスすることもそれほど危険ではありませんし、防水補修工事をしてもらう場合も、足場代がかからない可能性が高いでしょう。



陸屋根 × 中庭・光庭

陸屋根の木造住宅

こちらは、陸屋根2階建ての住宅に中庭を設けた事例です。

ドーナツ状に中庭を囲むように居室や水回りを設置したため、家族が集まる場所として活用できます。

また、どの部屋にも日差しが差し込む点も魅力のうちの一つ!

採光・通風を満遍なく取り入れたい方におすすめです。



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陸屋根 × キューブ型住宅

キューブ型住宅

私たち“入沢工務店”に最も多くお問合せいただくのが、まるで箱のような外観の「キューブ型住宅」です。

一見、シンプルな住宅という印象を受けるかもしれませんが、室内はご要望やご家族構成、ライフスタイルに合わせて空間を複雑に積み上げた間取りになっています。

外観からは想像もつかない豊かな室内空間が、あなたの生活をより快適で楽しいものへ変えてくれるはずです。



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陸屋根“風”片流れ屋根

「シンプルな外観にしたいがどうしてもデメリットが気になる」そんな方におすすめなのが、一見陸屋根に見える片流れ屋根の住宅です。

パラペット(外壁と屋根の境界にある立上がり部)を高くして屋根形状を隠すことで、正面や左右から見ると陸屋根に見えます。



陸屋根 × ルーフバルコニー

屋上のある戸建

陸屋根のメリットでもある屋上空間を、是非有効活用してください!

こちらの事例は、リビングから屋上へ直接出られる位置関係にしており、簡易シンクや家具も装備しています。

また、プライバシーを確保しながらも採光・通風が得られる窓仕様にしているため、外部からの視線を気にすることなくくつろげます。

屋上はアクセスをどれだけ楽にするかがポイント!

「せっかく作っても全然使わない」ということにならないよう、設計実績の豊富な会社へ相談しましょう。



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陸屋根 × ステップフロア・スキップフロア

ステップフロア

一見、箱状の外観になる陸屋根住宅ですが、室内の間取りへステップフロア・スキップフロアを取り入れれば、上下の動きが感じられる個性的な住まいに仕上がります。

ステップフロア・スキップフロアはレベル差によって空間を緩やかに区切る効果があり、人の気配を感じながらもしっかりと空間用途を分けられます。

陸屋根は天井高を高くしやすいため、是非積極的に取り入れてみてください。



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山梨県で“陸屋根”の木造住宅を建てるなら“入沢工務店”にお任せを!

陸屋根の木造住宅

私たち“入沢工務店”では、お客様の家族構成やライフスタイルに合わせたスタイリッシュで個性的な住宅を数多く手がけています。

「豊かなデザイン力」
「長年培った確かな技術」
「常にトレンドを取り入れる探究心」
「お客様に寄り添った提案力」…

これこそ私たちの強みです。

安心して長く住み続けられる住宅を実現させるには、これらの力は欠かせません。

「シンプルでおしゃれな外観にしたい」「屋上のある家にしたい」とお考えの方は、是非一度私たちにご相談ください。





まとめ|陸屋根木造住宅を建てるならメリット・デメリットを知ってから!

日本にある木造住宅の多くは、片流れや切妻屋根、寄棟屋根などの勾配屋根です。

なぜなら、雨や雪が流れ落ちやすいだけではなく、暑さの影響が少なく、法規制に触れにくいから。

ただし、最近は防水工法や断熱工法も進化しているため、陸屋根のデメリットを解消する方法はあります。

メリット・デメリットの両方を知った上で、あなたが抱く理想の住まいに近いかどうかをじっくり検討しましょう。

私たち“入沢工務店”では、常に最新の情報を取り入れ、プラン・コスト共にお客様のご要望を叶えるべき努めています。

陸屋根木造住宅の施工事例も多数あるため、設計・施工には自信があります!

今まで培った経験や知識をもとに、居心地の良い住まいをご提案させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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山梨・甲府エリアで注文住宅をご検討中の方は「入沢工務店」にご相談ください

山梨で地元密着

私たち「入沢工務店」は山梨・甲府エリアを中心に注文住宅の設計施工を行っている工務店です。

「住む人と、つくる人。そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。

お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。

しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。

「地域の特性を生かした家にしたい」「地元に溶け込む住みやすいマイホームにしたい」

そのようにお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。



監修者情報

入沢工務店編集部

入沢工務店編集部

入沢工務店編集部です。私たちのミッション(使命)は、笑顔あふれる幸せをつくるために『自立』『信頼』『成長』する企業として家をつくり続けることです。 私たちは家に、住む人、担う人、つくる人それぞれの家族が、笑顔あふれる幸せな生活をプロデュースするために、正道を歩み、向上心を持ち続け知識・技術を磨き続ける集団として、地元山梨に活力を与えることのできる企業を目指します。

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